【2021 ヴィンテージ情報】
この年は、フランス全土を覆った寒波により、生産者にとってチャレンジの年となりました。
霜の影響を受けた厳しい春が過ぎ、開花時期を迎える頃は暖かく乾燥し、理想的な気象条件下で受粉、結実を迎えました。6月上旬まで気温が高かったため、生育が進み、4月、5月の遅れを取り戻すことがでました。しかしながら、6月末から8月にかけて雨が多かったため、生産者たちは、畑でブドウの生長を見守りながら病害対策を行わなければなりませんでした。8月中旬には乾燥した気候が続き、ブドウは美しく色付いていきました。ブルゴーニュでは9月中旬頃に収穫がスタートしました。
2021年は、近年のヴィンテージに見られるような濃厚なワインとは異なり、高めの酸とフレッシュ感を備えたスタイルに仕上がっています。
≪2021 ヴィンテージ情報/生産者より≫
4月に2回、霜が降りましたが、我々のドメーヌでは、剪定を遅めに数回に分けて行っている為、新芽への影響は少なく済みました。とはいえ、プルミエ・クリュとムルソー・ナルヴォーでは、50%の減収、他のアペラシオンでは、20%の減収となりました。夏は雨が多かったため、畑では病害対策を行いました。また、セラーでは、常にモニタリングを実施し、細心の注意を払って醸造する必要がありました。
その結果、努力が功を奏し、困難な年でありながらも素晴らしい品質のワインを造ることができました。