◆2018VT★ヴィノス 98点
これまで味わったソルボの中でも最もエレガントで洗練されたスタイルと言えるだろう。2015年や2016年のような分かりやすさやインパクトの強さは無いが、上品で余韻が長く、全体に品格が漂う。華やかな花のアロマやスパイスが赤果実を主体としたアロマと溶け合いながら香り立つ。2018年のフォントディのワインには、よりフィネスが感じられる。≪飲み頃:2026-2048年|2021年9月掲載≫
◆2018VT★パーカーポイント 96+点
現時点で華やかさが感じられるが、今後、より素晴らしいスタイルへと発展し続けていくことが期待できる。非の打ちどころのない完璧なバランスと見事な凝縮感が全体に感じられる。豊かな果実の風味と、フレンチオーク樽と瓶(樽で18ヶ月、ボトルで6ヶ月)熟成に由来するスパイスやタバコのニュアンスが素晴らしいコントラストを生む。2018年はシャープな酸に加えて、甘みと円熟感があり、タンニンは特にしなやかで優しい印象。あと10~15年後にまたこのワインを飲むのが楽しみだ。≪飲み頃:2023-2050年|2021/10/8掲載≫
◆他誌評価
★ワインスペクテーター 92点 ★ジェームズ・サックリン 96点 ★ジャンシス・ロビンソン 17+点
◆2018年ヴィンテージ情報
前年の2017年は非常に収穫量が少なかったため、平年並みの収穫量にまで回復した2018年ヴィンテージにトスカーナのワイン生産者らは歓喜した。この年は温暖ながらも、ヨーロッパの他の地域と同様、さほど酷暑とはならず、シルキーさ、エレガンス、驚くほどのフレッシュ感を特徴とするヴィンテージとなった。