★ジェームズ・サックリン:93点 「ブラックベリーとブルーベリーのアロマにヨード香とブラックマッシュルームを思わせる香りが続く。フルボディで非常にクリーミーな質感があり、熟したタンニンと風味豊かなフィニッシュが続く。後味に石や樹皮のような風味が感じられる。熟成させることで、よりこなれた味わいが楽しめるだろう。ここ数年の中でも秀逸なワインの一つである。」
≪飲み頃:2025年以降/2021年3月3日掲載≫
★ワインスペクテーター:90点「上品で控えめなスタイルのこの赤は、程よく熟したプラムとブラックカラントのアロマにハンノキ、タバコ、温かい土のニュアンスが感じられる。後味には長い余韻が続く。」
≪飲み頃:2021~2028 年/2021年掲載≫
◆2018年のヴィンテージについて「ボルドーの2018年は、最高品質のワインに事欠かない卓越したヴィンテージとして記憶されるでしょう。冬から春にかけて多雨多湿な天候が続き、ベト病の被害がここ数十年で最も猛威を振るいました。5月と7月に降った雹がボルドーの一部の地域に被害をもたらしましたが、5月から6月にかけての開花は至って好ましいものでした。6月下旬から7月初旬にブドウの生育に十分な量の雨が降り、その後は日照量が高く乾燥した極めて理想的な気候が7月初旬から10月初旬まで続きました。この非常に稀少で長く続いた晴天により、収穫期にはブドウが腐敗するリスクもストレスもなく、最高の赤ワインと非常に良質な白ワインが造られた素晴らしくポテンシャルの高いヴィンテージとなりました。この年はアルコールの数値が全般的に高かったため、バランスが品質の良し悪しを分ける鍵となりました。収穫高は、ベト病や雹の被害に見舞われた一部の地域を除けば、多くのシャトーで豊作の年となりました。」
(ジャンシス・ロビンソン・ヴィンテージ・レポートより)