◆2017ル・オー・メドック・ド・モーカイユ(Le Haut Medoc de Maucaillou)

ガロンヌ川に程近いラマルク村の上質な砂利質土壌の畑から主に収穫される葡萄から作られるこのワインは、もともと一般市場向けに出していたワインではありませんでしたが、素晴らしく官能的で上質な味わいから、ロイヤリティの高い得意先向けに特別に瓶詰めするようになりました。
カシス、ロースト香、スパイスの風味が香る上質なアロマに、しっかりとした骨格と太いタンニンが感じられるしなやかな味わいです。ボルドー風ヤツメウナギやカマンベール・オ・カルヴァドスと抜群の相性です。
◆オー・メドック(Haut Medoc)について
~ギュンツ氷河期の砂利と粘土質土壌が育む力強くしなやかな味わい~
メドック地区ムーリ村に拠点を置き、シャス・スプリーン、プジョと肩を並べる名門シャトーの1つです。ボルドーで最高のテロワールとされる70万年前のギュンツ氷河期の砂利質土壌が広がる80ヘクタールの土地を有し、上級シャトーに引けをとらない品質の高いワインを一貫して作ることで高く評価されてきました。祖父の代から3世代にわたってシャトーを運営する現当主のフィリップ・ドゥルトは、ワインと樽の組み合わせから生まれる科学的反応と結果についての論文を書いたこともある樽と醸造のスペシャリストです。
◆2018クロ・レ・ランパール・ルージュ(Clos Les Remparts Rouge)

ヴァニラ、赤果実、ココアビーンズが香る凝縮感のあるスパイシーなアロマ。口当たり滑らかで丸みのあるタンニンを湛えた豊満で円熟した味わいが口内を満たし、美しくバランスのとれた余韻の長い後味が広がります。
獣肉(ジビエ)、グレービーソース、肉のグリル焼き、熟成したチーズ等と抜群の相性です。
◆シャトー・レ・ランパール(Chateau Les Remparts)について
~多様なテロワール、低収量、少量生産が生み出す高いクオリティ~
シャトー・レ・ランパールはソーテルヌ地区のプレニャック村にシャトーを構えるブティック・ワイナリーで、小規模ながらもクオリティの高いワインを生産しています。
殆どの畑仕事が手作業で行われ、収穫の際は最も良い房だけを長時間かけて丹念に選別しています。収量を極めて低く抑え(平均収量は、貴腐ブドウ:10hl/ha、グラーヴの辛口赤:45hl/ha、グラーヴの辛口白:20hl/ha)、ソーテルヌの貴腐ワインに関しては1本のブドウから平均グラス1~2杯しか作られず、年によってそれ以下となる場合もあります。選果とブレンドの際に非常に厳しい選定を行うため、年間生産量は僅か3万ボトル程です。
◆2018モンテリー・ルージュ・キュヴェ・ポール(Monthelie Rouge Cuvee Paul)

モンテリーの赤ワインはビロードのようにしっかりとしたなめらかなテクチャーに繊細なタンニンが特徴。キュヴェ・ポールはモンテリーの各クリマから樹齢の古い上質な葡萄を選りすぐって造る特別キュヴェで、芳醇な赤果実のフルーティな果実味と、フレッシュな酸、気品のあるバランスの良いタンニンが印象的です。
◆ポール・ガローデ・エ・フィス(Paul Garaudet et Fils)について
~コント・ラフォンを彷彿とさせる芳醇で複雑な味わい~
ガローデのワインはテロワールと伝統的手法を守って作られる本格的なブルゴーニュワインで、果実味溢れる濃厚な味わいが特徴です。
ミシュランのワイン版といわれるワインの格付け本『クラスマン』でも、ポール・ガローデのワインは、コストパフォーマンスに優れたワインとして評価され、「ストックを買い占めるべし」と絶賛されています。
ポール・ガローデが目指すのは、個々のテロワールが持つ多様でユニークな個性を余すところなく引き出し体現することです。完璧というものは存在しないという考えの下、より高い品質を目指し、たゆまぬ努力を継続しています。
◆2019シャブリ(Chablis)

胡椒、ライム、レモンの果皮、黄色い花を思わせるアロマが感じられます。口に含むと、松の実、胡椒、ジンジャー、ライム、レモンの風味が口内を満たします。香りにも味わいにも柑橘系果実のニュアンスが生き生きと感じられ、口当たり滑らかで魅惑的なテクスチャーがしなやかに広がります。
◆ドメーヌ・ド・シャントメルル・フランシス・ブダン(Domaine de Chantemerle Francis Boudin)について
~19世紀を思わせる純粋なシャブリ~
ブダンはブルゴーニュの伝統的なシャブリを継承する数少ない生産者の一人で、ホーロータンクでの醸造を堅持することでコート・ドールのワインに対抗する新樽熟成のシャブリとは一線を画しています。この小さなドメーヌはプレ・フィロキセラの古樹のシャルドネから、長期熟成ポテンシャルの高い、バターのようにまろやかで成熟したシャブリを作っています。フルショームのシャルドネが育つ一級畑は、同地域でも最高の場所に位置し、卓越したテロワールを享受しています。
◆2020マコン・ヴィラージュ・ヴィエイユ・ヴィーニュ(Macon Villages Vieilles Vignes)

マコネ北部や南部の区画(フィッセ)等で栽培されたブドウをブレンドして造られています。まろやかでキリリとしたミネラル感を備えた芳醇な果実味が特徴です。2019年はブドウ本来の特徴が表れた見事なバランスのワインに仕上がっています。2020年は、芳醇且つ複雑なアロマと非常に素晴らしいストラクチャーを備え、生き生きとしたエレガントなスタイルが印象的です。
◆メゾン・リケール(Maison Rijckaert)について
~三ツ星レストランに愛され続ける美食のパートナー~
ブルゴーニュワイン界の伝説ジャン・リケール。ドメーヌ創設時、妻レジーヌと最初に決めた方針は、商業的なワインではなく自分達が食事の時に飲みたいワインを造る事でした。
料理の味わいを最大限に引き立ててくれる魔法のようなリケールのワインは、ミシュラン三ツ星のトップレストランから絶大な信頼を得ています。生産量が限られるため、一般市場では見かけることさえ困難になりつつあります。
リケールのワインは抜栓後時間が経つほど香りや味わいが発展してゆきます。栓を開けて2~3時間経過してからが最も飲み頃で、その後3~5日は香りも味わいも落ちません。大きめのグラスで食事と共に味わうことでその真価を発揮します。
◆N/V クレマン・ド・ブルゴーニュ(Cremant de Bourgogne)

光輝く淡い黄金色の色調に、サテンの様な質感を湛えたキメ細やかな泡沫が感じられます。フローラルでフルーティなアロマに、軽やかな味わいとふっくらとした豊満さと芳醇な味わい、繊細なニュアンスを兼ね備えています。シャルドネのフィネス、ピノ・ノワールのフルーティな果実味、アリゴテの生き生きとした活力に満ちた味わいが見事に調和し、美しいハーモニーを奏でます。
食前酒に最適な味わいですが、食後のデザートと合わせて、また白身の肉、鶏肉とも抜群の相性です。
◆ヴィトー・アルベルティ(Vitteaut-Alberti)について
~5ツ星生産者のこだわりを受け継ぐクレマン・ド・ブルゴーニュ~
クレマン・ド・ブルゴーニュ誕生の地であるコート・シャロネーズ地区のリュリー村にメゾンを構えるヴィトー・アルベルティは、ロバート・パーカーがバイヤーズ・ガイドで最高の5ツ星生産者として高く評価してきたメゾン・コラン・ドレジェが元々生産していました。
品質を追求するメゾンの明確な方針により、何よりも葡萄のクオリティを追求するための設備投資を惜しまず、クレマンに対する正しい理解とメゾンへの愛着を持った顧客が着々と増え、年間販売量も年々伸びています。