◆コメント
「繊細なフィネスが際立つワイン。熟れた桃やアプリコット、シトラス、白い花の蜜、新鮮な蜂蜜がほのかに香ります。クリアなアタックの後に広がる円やかな味わいが長期シュールリー熟成を思わせます。見事なミネラルとフレッシュな味わいが後味に広がります。2018年は、春と初夏に湿潤な気候に見舞われたものの、8月は非常に暑く乾燥したためブドウが熟すのが極めて早く、殆どの区画がこの恩恵を受けて凝縮感のあるブドウが収穫されました。豊作の年であったにも関わらず、非の打ちどころのないバランスを湛えた表情豊かでエレガントなワインに仕上がりました。非常に早いうちから愉しめるヴィンテージです。」
◆現オーナー、フローラン・ルーヴ について
「ブルゴーニュのマコネとジュラの 2か所にセラーを構え、この2つの地からワインを産するリケールは、鋭い観察眼を持つルーヴの指揮の下、更なる飛躍を遂げ、新たな高みに到達している。リケールワインの名声を確固たるものとした人の手による介入を最小限に抑えたワイン造り―厳しい収量制限、手作業での収穫、長い時間をかけて優しく丁寧に行う圧搾、天然酵母による自然発酵、バトナージュを行わない長期樽熟成といった手法とノウハウを順守してきた。ルーヴが目指すのは、それぞれの品種が持つユニークな個性と、個々のテロワールの持ち味を最も自然体に近い手法でワインの味わいに余すところなく表現することだ。」(【フローラン・ルーヴ ~リケールの新経営者にして新進気鋭の醸造家~】ワイン・エンスージアスト2017年4月7日掲載記事より)